NEWS 新着情報

  • TOP
  • /
  • 新着情報
  • /
  • ー外壁塗装の種類を徹底解説!住まいに合う塗料選びのポイントー

ー外壁塗装の種類を徹底解説!住まいに合う塗料選びのポイントー

外壁塗装の種類を知るメリット

外壁塗装を検討するとき、「業者にお任せでいいかな」と思う方も多いですが、塗料の種類を少し知っておくだけで、ムダな出費を防ぎやすくなります。耐久年数や価格、見た目の仕上がりは、選ぶ塗料の種類によって大きく変わるためです。ここでは、はじめての方にも分かりやすく、代表的な塗料の特徴を整理してご紹介します。

塗料のグレードで耐久年数が変わる

外壁塗装で使われる塗料は、主に「アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素・無機」といったグレードに分かれています。一般的に、グレードが上がるほど耐久年数が長くなり、その分価格も高くなります。「どのくらいの期間、塗り替えをしたくないか」を考えることで、自分に合う塗料のグレードを絞りやすくなります。

家の環境によって向いている塗料が違う

海が近く塩害を受けやすい地域や、幹線道路沿いで排気ガスが多い場所、日当たりが強く温度差が大きい地域など、住環境によって外壁の傷み方は異なります。汚れが付きにくい塗料、紫外線に強い塗料など、環境に合わせた種類を選ぶことで、塗膜が長持ちしやすくなります。

外壁塗装でよく使われる塗料の種類

ここからは、外壁塗装でよく使われる塗料の種類と、それぞれの特徴を見ていきましょう。名前だけ聞いてもイメージしづらいかもしれませんが、「価格」「耐久性」「メリット・デメリット」をセットで理解すると選びやすくなります。

アクリル塗料

アクリル塗料は、以前は一般住宅でもよく使われていた塗料ですが、近年は耐久性の面から使われる場面が少なくなってきています。初期費用は安いものの、耐久年数が短いため、塗り替えの回数が増えやすい点がデメリットです。短期間だけ見た目を整えたい場合や、一時的な補修などで使われることが多い塗料です。

ウレタン塗料

ウレタン塗料は、アクリルよりも耐久性が高く、柔らかく密着性に優れているのが特徴です。価格も比較的お手頃で、付帯部(雨樋・雨戸・鉄部など)の塗装に使われることが多い種類です。ただし、外壁全体に使用する場合は、より耐久性の高いシリコンやフッ素が選ばれることが増えています。

シリコン塗料

現在の外壁塗装で主流となっているのがシリコン塗料です。価格と耐久年数のバランスが良く、「どれにするか迷ったらシリコン」というほど一般的な選択肢になっています。ツヤのあるきれいな仕上がりが得られ、防汚性や耐候性も十分なため、初めての外壁塗装でも選ばれやすい塗料です。

フッ素塗料

フッ素塗料は、高い耐久性と耐候性を持つハイグレードな塗料です。ビルや大型施設、橋梁などにも使われるほど性能が高く、塗り替えサイクルをできるだけ長くしたい方に向いています。初期費用はシリコンより高くなりますが、「長い目で見れば塗り替え回数が減り、トータルコストを抑えられる」という考え方もできます。

無機塗料

無機塗料は、ガラスなどの無機成分を多く含んだ塗料で、非常に高い耐久性が魅力です。紫外線に強く、色あせしにくいことから、長期間きれいな外観を保ちたい方に人気があります。一方で、価格帯は最も高めになることが多く、予算とのバランスを見ながら検討する必要があります。

ラジカル制御型塗料

近年よく聞かれるようになったのが「ラジカル制御型塗料」です。塗膜を劣化させる原因となる「ラジカル」という成分の発生を抑えることで、耐久性を高めた塗料です。シリコン塗料と同程度、もしくはそれ以上の耐候性を持ちながら、コストパフォーマンスにも優れているため、現在の外壁塗装で非常に人気の高い種類のひとつです。

機能性塗料の種類と特徴

最近は、ただ塗るだけでなく「プラスアルファの機能」を持つ塗料も多く選ばれています。暑さ対策や汚れ対策など、生活の悩みを解消してくれる塗料もあるので、自分の家で気になっている点と照らし合わせて検討してみましょう。

遮熱・断熱塗料

遮熱・断熱塗料は、太陽光を反射したり、熱の伝わりを抑えたりすることで、室内の温度上昇を抑える効果が期待できる塗料です。夏場の暑さが厳しい地域や、屋根・外壁が強い日差しを受けるお住まいにおすすめです。エアコン効率の向上による省エネにもつながるため、光熱費を抑えたい方にも人気です。

低汚染・防カビ塗料

雨だれや排気ガス、コケやカビが気になる場合には、低汚染性や防カビ性を持つ塗料が選ばれます。表面に汚れが付きにくい、付いても雨で流れ落ちやすいといった特徴があり、長くきれいな外観を保ちやすくなります。特に、日当たりが悪く湿気がこもりやすい面や、北側の外壁にはこうした塗料が効果的です。

クリヤー塗料

タイル調サイディングやデザイン性の高い外壁には、「透明なクリヤー塗料」を使った塗装もあります。既存の柄や質感を残したまま、表面を保護できるのが魅力です。ただし、チョーキング(手に白い粉がつく現象)が進みすぎていると使用できない場合もあるため、塗り替えタイミングが重要になります。

外壁材別に合いやすい塗料の種類

外壁塗装で使える塗料は、多くの場合どの外壁材にも対応できますが、「特に相性が良い組み合わせ」を知っておくと安心です。ご自宅の外壁がどのタイプなのかを確認しながら、選択肢をイメージしてみましょう。

サイディング外壁の場合

現在の戸建住宅で多いのが、窯業系サイディング外壁です。サイディングの場合は、シリコン塗料やラジカル制御型塗料がバランスの良い選択肢となります。意匠性の高いサイディングで柄を残したい場合は、前述のクリヤー塗料を検討することもあります。また、目地のシーリング材との相性も大切なので、セットでのメンテナンス計画が重要です。

モルタル外壁の場合

モルタル外壁は、ひび割れ(クラック)が起こりやすいという特徴があります。そのため、ひび割れに追従しやすい弾性塗料や、微弾性フィラーを下塗りに使う工法が一般的です。塗料の種類としてはシリコンやラジカル制御型がよく選ばれますが、塗り回数や下地処理の方法も仕上がりや耐久性に大きく関わってきます。

ALC・RC外壁の場合

ALC(軽量気泡コンクリート)やRC(鉄筋コンクリート)の外壁は、建物自体の耐久性が高い分、塗料にも高い耐候性が求められます。フッ素や無機塗料など、長寿命タイプの塗料を選ぶことで、建物の寿命に近いサイクルでメンテナンスを計画しやすくなります。防水性を高める下塗り材の選定も重要なポイントです。

予算と耐久年数から見る塗料の選び方

塗料の種類を一通り見てきたところで、実際にどれを選ぶかは「予算」と「どれくらい長持ちさせたいか」のバランスで決めていくことになります。ここでは、考え方の目安を整理してみます。

10年前後での塗り替えを前提にする場合

築年数が浅く、これからもライフスタイルの変化が多そうな場合は、10年前後のサイクルで塗り替えを考えることが一般的です。この場合、シリコン塗料やラジカル制御型塗料が候補に上がります。初期費用を抑えつつ、一定以上の耐久性を確保できるため、多くの家庭で選ばれているバランスの良いグレードです。

15年以上長持ちさせたい場合

「できるだけ塗り替えの回数を減らしたい」「将来のメンテナンスコストを抑えたい」と考える場合は、フッ素や無機塗料といったハイグレード塗料も検討に値します。初期費用は上がりますが、長期的に見るとトータルコストが抑えられるケースも多く、二世帯住宅や長く住み続ける予定のマイホームに向いています。

コストパフォーマンスを重視した塗料選び

塗料選びでは、「1回あたりの費用」だけでなく「耐久年数で割った年間あたりのコスト」で考えるのもおすすめです。例えば、シリコンと無機で見積もり額に差がある場合でも、耐久年数を踏まえて比較すると、思ったほど差がないケースもあります。複数の業者から見積もりを取り、塗料名・グレード・期待耐用年数を見比べながら検討しましょう。

外壁塗装の種類選びで失敗しないためのコツ

最後に、外壁塗装の種類選びで後悔しないためのポイントをまとめます。塗料の名前だけで判断するのではなく、「誰が・どんな工事で・どんな保証を付けてくれるのか」まで含めて総合的に見ることが大切です。

見積書で塗料名とグレードを必ず確認する

見積書には、「メーカー名」「商品名」「塗料のグレード(シリコン・フッ素など)」が具体的に記載されているかを必ず確認しましょう。曖昧な表記のままだと、期待していたグレードと違う塗料が使われる可能性もゼロではありません。気になる点はその場で質問し、不明点を残さないことが大切です。

保証内容とセットで判断する

同じ塗料を使っていても、施工の質やアフターフォローによって持ち具合は変わります。工事後の保証期間や、定期点検の有無なども合わせて確認しましょう。塗料の種類だけでなく、施工体制やフォロー体制も含めて比較することで、安心して任せられる業者を選びやすくなります。

地元の実績がある業者に相談する

地域の気候や外壁が傷みやすい条件をよく知っているのは、地元で多くの施工実績を持つ業者です。「このあたりだと、この種類の塗料が持ちがいいですよ」など、経験に基づいたアドバイスをもらえることもあります。塗料の種類に迷ったら、実際の施工例を見せてもらいながら相談してみるとイメージしやすくなります。

外壁塗装の種類は多くて迷ってしまいますが、「予算」「耐久年数」「住まいの環境」の3つを軸に考えれば、自分の家に合った塗料が見つかりやすくなります。複数の業者から見積もりを取り、塗料の特徴や保証内容を比較しながら、納得のいく外壁塗装を進めていきましょう。

2025.11.21