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ー外壁塗装で備える地震対策|建物の安全性を高めるポイントとはー

地震に強い家づくりに外壁塗装が果たす役割とは

日本は地震大国といわれるほど、地震が頻発する地域です。家の耐震性といえば、構造や基礎が注目されがちですが、実は「外壁塗装」も地震対策に大きく関わっています。この記事では、外壁塗装が地震対策にどのように役立つのか、具体的な対策方法や選び方まで詳しく解説します。

 

地震で受ける外壁へのダメージとは

地震の揺れは、建物全体に大きなストレスを与えます。特に外壁は、以下のようなダメージを受ける可能性があります。

* ひび割れ(クラック)の発生
* 外壁材の浮きや剥がれ
* モルタル壁の剥離や欠落
* 防水層の破損による雨水浸入

これらのトラブルを放置すると、構造部分にまで影響が及び、耐震性の低下や劣化の進行を招く恐れがあります。

 

外壁塗装が地震対策に繋がる理由

外壁塗装は、単に見た目を美しくするだけでなく、以下のような機能面で地震への備えとなります。

* 塗膜が外壁の表面を補強し、ひび割れの進行を抑制
* 防水性能の維持によって雨水の侵入を防止
* クラックの早期発見と補修が可能
* 下地や素材の劣化を防ぐことで、外壁全体の耐久性を向上

地震後に発生しやすい「微細なクラック」も、塗装のメンテナンスで早期発見・補修ができます。

 

外壁塗装で取り入れたい地震対策の具体策

塗装を通じた地震対策には、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、実践的な対策法を紹介します。

 

弾性塗料を選ぶ

弾性塗料とは、伸縮性が高く、外壁のひび割れに追従する性質を持つ塗料です。地震による揺れで壁にヒビが入っても、塗膜が破れにくく、雨水の侵入を防ぐ効果が期待できます。

* モルタル壁など、クラックが入りやすい外壁におすすめ
* 微細な動きに対応するため、長期間の安心が得られる

 

下地補修を丁寧に行う

塗装の前に行う下地補修は、地震対策として非常に重要です。クラックの補修やシーリングの打ち替えなどを怠ると、表面がきれいでも内部からの劣化が進行してしまいます。

* クラック補修材での補修処理
* シーリング材を地震対応の高耐久タイプに変更
* 下地の状態を確認し、必要に応じて補強処理

外観の美しさ以上に、構造の健全性を守る作業として丁寧な下地処理が求められます。

 

外壁材の種類に合った塗装を選ぶ

外壁材の種類によって、適した塗装方法や材料が異なります。例えば、サイディングとモルタルでは、地震による挙動も異なるため、それぞれに適した塗料選びが必要です。

* サイディング:シーリングの耐震性を重視
* モルタル壁:弾性塗料や可とう性下地材を使用

プロに依頼する際には、使用している外壁材の特徴に応じた塗料提案を受けましょう。

 

外壁塗装のメンテナンスでできる予防策

地震は予測できない自然災害だからこそ、日常的なメンテナンスでの「備え」が不可欠です。ここでは、定期的に行うべき予防策を解説します。

 

定期点検を行う

外壁は見た目ではわかりづらいトラブルも多いため、専門業者による点検を定期的に行うことが重要です。

* 3〜5年に1度の点検が理想的
* クラックや浮き、塗膜の劣化を早期発見
* 台風や地震後は臨時の点検も検討

気づきにくいダメージを早期に発見することが、将来の大きな修繕費用を防ぐ鍵となります。

 

異常を見つけたらすぐ対応

小さなヒビやシーリングの破断でも、放置することで被害は拡大します。異常を見つけたら、できるだけ早く修繕・塗装を行いましょう。

* 塗装の剥がれや色あせは劣化のサイン
* 目地の割れや膨れはシーリング劣化の可能性
* プロに相談することで原因の特定と最適な対応が可能

日常の気づきと即時対応が、建物の寿命を左右します。

 

外壁塗装と併せて考えたい総合的な地震対策

外壁塗装だけでなく、建物全体の地震対策を講じることで、より高い安心感が得られます。以下のような対策もあわせて検討しましょう。

 

耐震補強工事との併用

外壁塗装とタイミングを合わせて、建物の耐震補強工事を行うと、工期やコストを抑えながら効率的に対策ができます。

* 外壁塗装前に構造体のチェック
* 補強が必要な箇所への金物設置や耐震パネルの追加
* 一度の工事で美観と耐震性の両立を実現

計画的なリフォームとして、外壁と構造を同時に見直すことが重要です。

 

屋根材の見直しも検討する

地震対策では、建物の重心を下げる「軽量化」も効果的です。特に屋根が重いと、揺れの影響を受けやすくなります。

* 軽量金属やスレート系の屋根材に変更
* 外壁と同時施工で、全体のバランスを最適化
* 耐震設計の観点から、外壁・屋根の総合調整が理想

外壁塗装をきっかけに、家全体の見直しを行うことで、安全性と快適性が両立します。

 

まとめ:外壁塗装は「地震に強い家づくり」の第一歩

外壁塗装は見た目のリフレッシュだけでなく、耐久性や耐震性の向上にも繋がる重要な工事です。塗料の選び方や下地の補修、定期的な点検などを通して、地震に備えた住まいづくりを実現できます。

地震の被害は避けられないものですが、日頃の備えと正しい外壁塗装の知識があれば、建物のダメージを最小限に抑えることが可能です。ぜひ、次の塗装工事の際は「地震対策」としての視点も取り入れてみてください。

2025.07.18